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小説

エリア戦争

僕は建設機械の営業マン。

今は会社の先輩と自分のエリアをかけて戦っているところ。

ルールは簡単。

各々の持っているお客さんを駒にして動かし、相手エリア内に攻め込み、相手を降参させれば勝ち というもの。

武器は、自社で扱っているものしか使えない。

例えば、小さな設備屋ならスパナ、大きな土建屋ならショベル、が使えるといった感じだ。

勝負に負けると、代償として、自分のエリアを渡さなければいけない。

最近僕は、部長を倒して良いお客さんを手に入れたのでエリアはどんどん拡大している。

そんな僕に先輩は目をつけたのだろう。

窓から外を見ると、砂埃がすごいことになっている。

あちらではショベル同士がぶつかり合い、

こちらではクレーン車がダンプカーを吊り上げている。

『なかなか、やるなお前、、』

先輩が苦しそうに言葉を発した。

先輩が全然なだけですよ、拍子抜けです。

と言いそうになったがこらえて謙遜する。

『けど、まあこっからだぞ!』

といって先輩が電話で呼びつけたのは、『大強リサイクル』
という解体屋だった。

『大強リサイクル』は最近まで課長が担当していた客でこの地域ではNo. 1の業績を誇る企業だ。

『なんで、先輩が?って顔だな!俺の切り札だ!』

正直少し驚いたが、恐れることはない。

勝負の鍵は『重機のレベル』と『数』だ。

確かに、『大強リサイクル』は、クソでかい重機は持ってるし、数も半端ではない。

しかし、それでも僕には負けない自信があった。

なぜなら、僕の客には『豪華建設』がいるから。

『豪華建設』とは部長が持ってたエリアの客で、日本を代表するスーパーゼネコンだ。

重機のレベルも半端ではないし、言わずもがな下請けの数は計り知れない。

先輩には悪いがやる前から僕の勝ちは見えていた。

気がつくと『〇〇リサイクル』が、僕のエリア内近くまで攻めてきている。

グラップルアタッチメントをつけた大型のパワーショベル、推定50台が、僕のエリアの小型機をなぎ倒して進んでいる。

先輩の方を見ると、勝ちを確信しているのかニヤニヤしながら様子を見ている。

そろそろ呼ぶか。

僕は、携帯電話を胸ポケットから取り出し、電話帳から『豪華建設』を選択しボタンを押した。

3コール後、電話に出た豪華建設社長に向かって僕は言った。

『今すぐ来い!』

『ブーっブーっブーっ』胸ポケットが震える。

会社用の携帯だ。

『もしもし!』

『"豪華建設" やけどの、最近おろした重機がもう調子悪いんじゃ!どななっとんや!今すぐ来い!』

『はい!申し訳ございません!すぐに見に行かせていただきます!』

僕は、すぐに営業車のエンジンを素早く起動させ、アクセル全開で大型スーパーの立体駐車場から飛び出した。

少し寝過ぎたみたいだ。

たかやん

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